FC2ブログ
今回は、古くて新しいチェアのご紹介です。

アルネ・ヤコブセンが1958年にデザインした 『3110 ドロップチェア』


drop383.jpg

その椅子は、ヤコブセンの代名詞とも言える 『エッグチェア』、『スワンチェア』 と共に、
コペンハーゲンの「SASロイヤルホテル」のためにデザインされました。
現在の名称は「ラディソン ブル ロイヤルホテル」


なぜ新しいのかと言うと、『エッグチェア』や『スワンチェア』は、
その後も継続的に製造されて来ましたが、
この『ドロップチェア』は、「SASロイヤルホテル」用に作られたもの以外は製造されず、
ある意味“幻のチェア”になりかけていたところ、
昨年(2014年)、フリッツ・ハンセン社が50年以上の時を経て
新作として再登場させたのです。

drop3408.jpg
オリジナルの布張り以外に、プラスチック製と革張りも加わりました。


drop3419.jpg


drop3434.jpg
アーテリアでは、プラスチック製のブラック(クロームレッグ)を展示しています。




drop3502.jpg
当時のSASロイヤルホテルでは、主に客室のドレッサー用に使われていたようです。




RIMG2337.jpg
10年以上前になりますが、研修でデンマークに行く機会をいただき、なんとSASロイヤルホテルにも宿泊しました。
その時に泊まった部屋の写真です。

RIMG2336.jpg
ドレッサーには、DROPチェアではなく、フルパティングのセブンチェアが置かれていました。





今回のドロップチェア再デビューにあたっては、びっくりするエピソードがあります。

ドロップチェアの図面が見つからなかった(存在しなかった)と言うのです

『ドロップチェア復刻プロジェクト』に際し、デザイナーのアルネ・ヤコブセンの孫の
トビアス・ヤコブセン氏が語っています。

『THE RETURN OF THE DROP
 ~マスターピースの再誕~』

図面が存在しないという事は、オリジナルのフォルムを示すものがない。
(重要な曲線を正確に示す資料がない)

このプロジェクトにより、祖父の評判を落とすことになってはならないとの思いから、
プロジェクトの存続も含め、この難題に取り組む事を躊躇した経緯もあったようです。

しかし、「この美しい椅子が製造されていないことを常々残念に思っていた」事もあり、幸運にも古いドロップチェアの現物が手に入ったことで、プロジェクトが進行していくことになります。

まずは、オリジナルのシェルのフォルムをスキャンし、実寸のモデルを作ることから始まりました。
なかなか同じフォルムにはならず、試行錯誤の末に正確なコピーができあがりました。

次は椅子の構造が知りたいのですが、借り物のオリジナルチェアは解体することが許されないため、その手立てとしてX線が使われました。

今回、プラスチック製のドロップチェアを作るにあたり、オリジナルとは異なる構造(シェルを2重構造にする)も採用されました。







【DROPチェア】
・プラスチック/6色 ¥42,000 (税別) ・シートクッション ¥9,000 (税別)
・布張り ¥105,000 (税別)より
・革張り ¥181,000 (税別)より

ダイニングテーブルに合わせるのはもちろん、
愛らしいうしろ姿が眺められるように、ドレッサーやデスク用に使うのも良いですね。
(ヤコブセンがそうしたように...)



(ogawa)






インテリアスタジオ アーテリア

群馬県高崎市緑町4-11-10 (前橋インターより車で約5分)
TEL.027-362-7633





関連記事

2015.07.13 | おすすめアイテム | トラックバック(0) | コメント(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://arterior.blog98.fc2.com/tb.php/629-a7790ef1